いながき内科クリニック 院長の稲垣です。
ご報告遅くなりましたが、8月にあった兵庫医大の糖尿病内分泌代謝内科と西宮市内のクリニックの連携の会ついてご報告します。
兵庫医大での糖尿病への取り組みについて発表がありました。
1.肥満外科:
胃切除を保険適応で実施しているとのこと。
・条件は65歳以下でBMI35以上。
・メリット:10~20%の体重減量効果がある。
・デメリット:食欲不振などの副作用。
2.パッチ型インスリンポンプ:
インスリンポンプについては、当院でも扱っており、1型糖尿病などコントロール困難な糖尿病が対象です。
・メリット:HbA1cが改善、低血糖発作の回数が減る。
・デメリット:特にパッチ型では気泡によるポンプ停止のトラブルが多く、今後の改良が望まれる。
3.糖尿病と認知症に関する観察研究:
糖尿病患者さんに認知症検査と持続血糖測定を行うという臨床研究です。対象は75歳以下で認知症のない糖尿病患者。
・メリット:希望患者さんは追加費用負担なしで、認知症検査と持続血糖測定検査を受けられる。
・デメリット:特になし。強いて挙げるなら、認知症の検査(テスト)が面倒なことでしょうか。
追加費用負担もなく、安全性にも問題ないので、患者さんには特にデメリットはなさそうです。当院も参加することにしました。
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